地場産業を次の世代に伝えるために大切なたった1つのこと

先週の1月17日に、和歌山大学教育学部附属小学校の3年生のクラスの生徒さんたちが工場見学に遊びに来てくれました。

_1176456時間の関係もあり、たわし作り体験は残念ながら2人だけ、少しずつお手伝いしてもらいました。

たわし作りの実演が始まると、一斉にコンパクトカメラでパチパチ。最近は小学生でもみんな1台デジカメを持っているんですね。

時々こうして子供たちと交流があると、自分たちの子供時代との違いに驚くことが度々ありますが、時代の流れってスゴイものだな。と変な所で感心してしまいます。

_1176469工場内は機械やケーブルがあるので、危険がないか少し心配していましたが、子どもたちは、特別走り回ったりせず、熱心に質問をくれたり一生懸命メモを取ってくれていました。

先日の雑賀小学校の生徒さんたちの研究授業でも思いましたが、最近の小学生は本当にしっかりしているものです。

_1176470
_1176475事前に先生からは、棕櫚という地場産業の再生に賭ける私たちの想い。たわしなどの製品へのこだわりを子どもたちに伝えてほしい。
とのご要望をいただいていたのですが、大人相手に伝えることは慣れている私たちですが、はてさて、上手く子どもたちに伝えることができたのでしょうか?

ただ考えてみると、なぜ高田耕造商店が、棕櫚のある風景やそこに関わる人々を次の世代に残そうと活動しているのか。一度は途絶えた地場産業をわざわざ現代に再生させる意味とは。のような大人向けの少しむずかしい話は、またみんなが成長した時に、いつか知ってもらえれば十分な気がします。

それよりも今は、
君たちが住んでいる和歌山には、ふわふわした毛がある棕櫚(しゅろ)って木があること。
それでたわしやほうきを作ると、とても良い道具が作れること。
たった一個のたわしを作るだけでも、楽しくて、難しくて、そしてたくさんの手間ひまかけて作らなくてはいけないこと。

素直にこんなことを感じてもらえるだけでいいと思います。
「本物のたわしってええなぁ。職人さんってすごいなぁ」と。

まずはその良さを、実感してもらうことが和歌山の棕櫚産業を伝えていくことに繋がる第一歩になると信じています。

さて、この子たちが大人になる頃には、棕櫚の道具たちが日用品としてきちんと地場産業として根付いていて、みんなが良い物だと誇りに思ってもらえるような、そんな存在にしていきたいですね。

よし。明日もがんばります。

小学校でたわし作り体験 2日目

2日目は工場見学

前回の学校訪問に続いて、翌週の8日に行った2日目のたわしの授業。今度は子どもたちが高田耕造商店の工場に見学で訪れてくれました。

さらに子どもたちだけでなく、今回の授業のきっかけとなる記事を書いてくれた読売新聞の記者さんも駆けつけてくれ取材を行なってくれました。

 

工場を探検、探検。

生徒さんたちはたわしの製作部屋、商品展示室、機械が置かれている場所だけでなく、現在は倉庫になっている3階まで登ってみたりと各自思い思いの所へ行き、もの珍しそうに工場の中を探検。

引き続きたわし作り体験をする子たちもいながら、各部屋で子どもたちからの質問に答える形で色んなお話しをさせてもらいました。

そんなこんなで、ワイワイとしている内に学校に帰る時間となってしまい、最後にみんなで記念撮影をしてお別れしました。


生徒さんたちは、好奇心旺盛で活発に不思議に思ったことをたくさん質問してくれましたが、みんなとても礼儀正しい子たちばかりでした。

自分たちの気持ちに正直な子どもたちだからこそ、どういう反応をもらうか不安もありましたが、たわしの製造工程や棕櫚製品の柔らかさに興味や驚きを持って見てくれていたのは、とても嬉しい思いでした。

これからも高田耕造商店では、棕櫚の持つやさしさを子どもたちに伝えていくために、こうした社会貢献活動を積極的に行なっていきます。

 

翌日。

この翌日にはさっそく新聞記事となって掲載していただきました。先生から聞くと子どもたちも大喜びだったそうです。

小学校でたわし作り体験

 

始まりは新聞記事から

10月の21日付の読売新聞の記事で高田耕造商店が取り上げていただきました。

記事では、たわしストラップ誕生のきっかけや地元の海南駅で行うたわし巻き体験教室の告知などを掲載してもらっていました。

その後、その記事を読んだ和歌山市にある雑賀小学校という学校のあるクラスの生徒さんたちが高田耕造商店に興味を持ってくれたらしく、電話をかけてきてくれました。

 

子どもたちからの依頼でたわし作りを授業に

そのクラスでは、ちょうど社会科の研究授業として和歌山の地場産業である家庭用品やたわしの事を調べていたそうです。

インターネットや本などの資料、家庭日用品企業への電話取材などで色々調査していた所、たわしの記事を発見したようです。

電話では、たわし作りについての質問の他に、子どもたちから、たわし巻きワークショップを授業でも行なって欲しいとお願いをいただきました。

初めての試みでしたが、せっかくなら興味を持ってくれたクラスの子たちに棕櫚たわしについてもっと身近に感じてもらえればとの気持ちで承諾することに決めました。

そこでせっかくするなら面白い授業にできればと、担任の先生と相談させてもらい、11月1日と8日の2日間に分けてたわし巻き体験と工場見学を通して、地元の産業であるたわしの事や物を作ることの楽しさ、難しさを知ってもらえればと計画をしました。

 

1日目


初日の11/1は職人が学校に出前に行って、たわし巻き体験教室を開きました。

全員作ってもらうには時間が足りないため、数グループに分かれてたわし作りを体験してもらい、終了後に質問タイムを設けるといった2部制にしてみたのですが、体験中からも生徒さんたちから早速たくさんの質問をいただきました。

中にはたわしや棕櫚のことそのものより、たわし職人である高田英生についての個人的な質問(結婚してますか?3代目の跡取りはいますか?何歳ですか?などなど)も多くいただいていました。

どうやら掲載された新聞記事に、遊び心でたわしストラップを作ったという部分に興味を持ってくれたようで、子どもたちからすると、たわし職人とはどんな人なのかが気になった様子。


ワークショップの時間中、ふとクラスの掲示板を見てみると、壁にたわしや棕櫚について自分たちで調べたり取材をして分かったことを記事にしてビッシリと貼られていて、クラスの子たちの熱心な姿勢に、なんだか感動してしまいました。


興味津々に授業を受けてくれた生徒の皆さんからの質問は時間ギリギリまで終わること無く2日目もあるからと、その日は一旦お開きとなりました。

2日目に続きます。

たわし作りワークショップ レポート@阪神百貨店 2012.8.11

先週末の土曜日、大阪の阪神百貨店 梅田本店にて束子作りワークショップを開催させていただきました。
呼んでいただいた御徒町2k540のセレクトショップ 日本百貨店さまのおかげで多くの方々にお越しいただけ、手作りの棕櫚(しゅろ)製品が持つやさしさをたくさんの方に知っていただけたのではと思っています。
ご来店いただけました皆さん、誠にありがとうございました。

バタバタとしていたためあまり多くとれなかったのですが、その時に撮影した写真をいくつかご紹介したいと思います。

次回は8/25(土),26(日)に日本百貨店様よりお呼びいただいた「2k540夏祭り2012」に今年も出店しますので、昨年来ていただいた方も、まだご存じない方も皆さまお気軽にお越しください!

名古屋メイドインジャパンフェスタ2012出展しました

 
少し遅くなりましたが、4/14日に開催された名古屋JC主催のメイドインジャパンフェスタ2012の様子をお見せしたいと思います。

会場の様子

写真を撮影した時間が、オープン前の準備中でしたので人がほとんど写っていませんが、メインのパネルディスカッションの前からも多くの方々がご来場していただけました。

高田耕造商店の展示ブース

会場の前には大きなスクリーンが。講演の際は床がせり上がって講演スペースができます

TOYOTAブースにあるパーソナルモビリティと呼ばれる「i-REAL」。SFの世界に出てきそうな乗り物です

たわし造り体験ができるワークショップも併設。今回は特別スタイル参加費無料に。


 

京都の印染職人謹製の「暖簾」を初お披露目

京都の印染職人謹製の暖簾 (写真左側)


今回、私たちが持っていった什器のひとつ、暖簾(のれん)を天井から吊り下げてもらったのですが、実はこの暖簾、以前から私たちのたわしを使っていただいている京都の印染職人、柊定染工様よりプレゼントしていただいたものなんです。

印刷などではなく、熟練の職人による手染めの本物の暖簾。
風合いも素晴らしく、色もわざわざ棕櫚の茶色に染めていただいています。

これを頂いてから、どこかふさわしい場所で使いたいと思っていた矢先に今回の展示会に声をかけていただいたので、これは絶好の機会!と初めてお披露目することにしました。

本物の素晴らしい日本製品が揃う今回の展示会に、本物の暖簾を飾ることができ、高田耕造商店という看板に非常に箔が付いた思いです。
柊定染工の皆様、こんな素敵な物をいただきありがとうございました!

講演会は満員の中、大盛況で


3時ごろからは司会に、メイドインジャパンプロジェクトの代表、赤瀬 浩成氏。パネリストにタビオ株式会社の代表取締役会長 越智 直正氏と、工業デザイナーの奥山 清行氏といった方々のパネルディスカッションが開演されました。
500人が収容できるホールがほぼ満員になるほどの盛況の中、それぞれ日本製品のものづくりに深く関われている3人のお話は興味深く、示唆に富む内容でした。
特にタビオの越智会長には直接助言までいただけ、多くの方に棕櫚たわしの事を知っていただけた事とともに、とても収穫の多い一日でしたね。

最後になりましたが、主催者であり、今回直接お声をかけていただいた財団法人名古屋青年会議所のものづくりのこころ再興委員会の皆様には大変お世話になりました。
このような素晴らしい機会を設けていただけたことを、この場を借りてお礼申し上げます。