安心への取り組み<産地表記>

先日撮影した棕櫚山を栽培している地域の風景。かつてこの辺り一帯は棕櫚の木の大産地だったそうです。


たわしに限らず、普段何気なく見ている商品が本当はどこの産地で、どのような方法で作られているのかといったことは現代ではその商品の機能性(食べ物なら味)、価格と同じくらいとても大切な事だと考えている方も多いかも知れませんね。

私たちが作るたわしや箒といった棕櫚製品は、どれも直接肌に触れたり、長い間お手元に置いていただくことが多い物ばかりです。そのため高田耕造商店では、できる限り日本国内の原料で、農薬・消毒薬など化学薬品を使わずに、日本の職人の手作業でしか作れないものを、その時考えられる最高の品質で、みなさんの元までお届けしています。
そうして安心して私たちのたわしや箒を使ってもらえるよう、今回は産地表記について私たちが行なっている取り組みをご紹介いたします。

 

高田耕造商店の考える国産製品とは

生産地、製造元の表記で書かれている日本産。生産工程の全てをその産地で行なっているという意味で使われているように思ってしまいますが、現状は残念ながら、工程のほとんどを人件費や原料の安い海外で済ませ、製品への包装といった最終工程だけを行えば生産地に日本産という表記をしても問題がありません。
そこで高田耕造商店では独自に、どなたでも安心して私たちの製品を購入していただけるよう下記に記載した項目に該当する製品のみ「国産」と「純国産」という2段階に分けて表記しています。

 
■"国産"製品
製品:やさしいたわしシリーズ、棕櫚箒など。

  1. シュロ繊維は海外からの輸入原料を使用。
  2. その他の原料については、できる限り生産地が追跡できる原料のみを使用し、海外製の原料の場合はその情報を取扱説明書やホームページ上にて公開
  3. 製造工程の全てを和歌山県の自社工場、または全国各地の職人に依頼し、日本国内で最初から最後まで行う。

■"純国産"製品
製品:紀州上谷産棕櫚束子。

  1. シュロ繊維は地元、和歌山県内で再生活動を試みている棕櫚山から採取した原料のみ使用
  2. その他の原料については、できる限り生産地が追跡できる原料のみを使用し、海外製の原料の場合はその情報を取扱説明書やホームページ上にて公開
  3. 製造工程の全てを和歌山県の自社工場、または全国各地の職人に依頼し、日本国内で最初から最後まで行う。

 
国産と純国産の違いは、原料まで全てを国産品を使っているかが異なり、その他製造に関してはどちらも全て自分たちの手により一つひとつ作り続けています。

原材料のシュロについては、国産の棕櫚繊維というのは数十年前に途絶えてしまった産業のため、現状は私たちが以前より再生を試みている棕櫚山から採れるわずかな棕櫚皮のみしか採取できません。棕櫚山の再生には20年は掛かると言われています。そのため品質も良く価格、供給が安定している中国産の原料は棕櫚製品づくりには現状欠かせないため、高田耕造商店では、国産品と、純国産品の2種類の表記に分けて販売しています。

この産地表記については今後、食料品では最近よく目にするようになったトレーサビリティ(追跡可能性)の考えを進めて、シュロを含む各原料の産地の公開や製造工程の紹介といった情報の公開も逐次行なっていこうと思います。

麦茶ポットにやさしいたわしの取り扱いについて[ご購入者様からのご質問]

高田耕造商店では、メールやお電話、イベントで出店の際など直接お客様からご質問、ご感想を寄せていただくことがあります。
そこでお話させていただいたご質問内容や、貴重なご意見などをもっと多くの方にいつでも見ていただけるように公開すればより多くの方の参考になるのでは。ということでいただいたご質問、ご感想をブログ上にてご紹介させていただくことにいたしました。

今回は、麦茶ポットにやさしいたわしの取り扱いについてご購入者の方からご相談をお受けしました。

 
お客様からいただいたお問い合わせ内容

商品は無事届き、早速使用しております。

購入前にサイズをお尋ねしましたが、「麦茶ポットにやさしいたわし」はもちろん「コップにやさしいたわし」も手持ちの水筒に問題なく入りました。

「コップにやさしいたわし」は、使用前にふと腕の部分をそれでこすってみましたら予想以上に痛くなく柔らかかったので、ボディブラシのようにも使えるかもしれないと思いました。
「カラダにやさしいたわし」も販売してらっしゃいますが、こちらの「やわめ」のものは「コップに~」よりもっと柔らかいのでしょうか?

それからひとつ伺っておきたいのですが

「麦茶ポットにやさしいたわし」はたわし部分の芯(?)がしなるようにやわらかくなっています。
洗い終えて水を切るときに柄の部分を持って切ると、勢いでたわし部分が柄から少し曲がってしまいます。
とりあえず手でまっすぐに戻していますが、そのようにしても大丈夫でしょうか?

水を切るたびに曲げていたら、弱くなるかな?と心配したのですが大丈夫でしょうか?
あるいはそのようにして水を切るのは止めたほうがいいですか?
もし宜しければお教えください。

以上宜しくお願い致します。

 

芯部分は強い耐久性を備えていますが、やさしく振って水切りされることをオススメいたします

I様
ご返信いただきありがとうございます。
まずは無事届いたとのこと、水筒へのサイズも問題がなかったとお聞きできて安心いたしました。
それでは、早速ですがいただいた2つのご質問に1つずつお答えしていきますね。

1.カラダにやさしいたわしの柔らかさについて

「コップにやさしいたわし」は、使用前にふと腕の部分をそれでこすってみましたら予想以上に痛くなく柔らかかったので、ボディブラシのようにも使えるかもしれないと思いました。
「カラダにやさしいたわし」も販売してらっしゃいますが、こちらの「やわめ」のものは「コップに~」よりもっと柔らかいのでしょうか?

はい。コップ洗い用に比べるとカラダ用ブラシは、さわった感覚としては柔らかく感じていただけると思います。
原料としては、うつわ用も体用も全て同じシュロの繊維から作られているのですが、その商品の用途によって毛先の長さを変えております。
そのため、例えば同じ人の髪でも短髪の時と長髪の時では長髪の方が柔らかく感じるのと同じように、カラダにやさしいたわしも毛先を長くして(”やわめ”は特に一番長く)作っております。

ちなみに私は普段、家のお風呂で実際にからだ用タワシ(ふつう)を3ヶ月ほど使っているのですが、
最初の頃は背中に使うとヒリヒリしそうでしたので、カカトやヒジなど硬い部分にしか使っていませんでした。
それがしばらく経ってくると毛先自体が丸くなってきたように感じられ、今では優しくであれば全身擦っても気持良く使えています。

ご参考にしていただければ幸いです。


2.麦茶ポットにやさしいたわしの取り扱いについて

「麦茶ポットにやさしいたわし」はたわし部分の芯(?)がしなるようにやわらかくなっています。
洗い終えて水を切るときに柄の部分を持って切ると、勢いでたわし部分が柄から少し曲がってしまいます。
とりあえず手でまっすぐに戻していますが、そのようにしても大丈夫でしょうか?
水を切るたびに曲げていたら、弱くなるかな?と心配したのですが大丈夫でしょうか?
あるいはそのようにして水を切るのは止めたほうがいいですか?
もし宜しければお教えください。

以前にどれだけの耐久力があるのか実験をした時があるのですが、
その時は強引に直角針金を曲げて50-60回ほど繰り返したところで折れました。
針金の強さとしては、国産の太いステンレスを使用しているので、それくらい曲げても大丈夫なように作られているのですが、やはり曲がってしまうのは避けていただいたほうが長くお使いいただけるかなと思います。

さきほど、同商品をキッチンに持って行って水切りをしたところ、力を入れなくても振り抜いてしまうとやはり曲がってしまうことが確認できました。

水切りの際、反対側に手を置いてぽんぽんっと軽くはたく程度にしていただければ、曲がることなく水も切れるかと思いますのでお試し下さいませ。


ご質問いただいた麦茶ポット用たわしについては、こちらでも早速社長やスタッフたちと相談して、今後の対策を考えて次の商品企画へ活かしてまいります。
貴重なご意見いただき、ありがとうございました。

またご不明な点などございましたらいつでも私オオサコにお尋ねくださいませ。
それでは、失礼いたします。

高田耕造商店

鉄のフライパン洗いには棕櫚たわしは向いていますか?[お客様からいただいたご質問]

高田耕造商店では、メールやお電話、イベントで出店の際など直接お客様からご質問、ご感想を寄せていただくことがあります。
そこでお話させていただいたご質問内容や、貴重なご意見などをもっと多くの方にいつでも見ていただけるように公開すればより多くの方の参考になるのでは。ということでいただいたご質問、ご感想をブログ上にてご紹介させていただくことにいたしました。

今回は、鉄製のフライパンへの使い方についてのご質問です。

 
お客様からいただいたお問い合わせ内容

やさしいたわしということですが、
鉄のフライパンを洗う用に使いたいと思っていますが鉄には不向きでしょうか?

 

もちろんフライパン洗いにも最適です。ただし頑固なコゲ落としなどは固めで毛先の詰まった製品がオススメです

A様
この度はお問い合わせありがとうございます。
お伺いいただいているのは「フライパンにやさしいたわし」のことでしょうか?

フライパンの使用状況にもよりますが、もちろん鉄のフライパンにもお使いいただけます。

一般的に流通しているパームのたわしに比べ棕櫚のたわしはとても柔らかくできているため力を入れずに軽く擦るような洗い方をしていただければ、フライパンやうつわ自体を傷つけずに汚れを落としてくれます。
弊社商品でしたら、繊細なテフロンや銅、ガラス製品にも問題なくお使いいただいております。

それとは逆に、こびり付いた焦げやガンコな汚れをゴシゴシと洗いたい場合でしたら、金タワシや弊社商品であれば「かかとにやさしいたわし」のような毛先が短くて目の細かい道具がオススメです。

ご参考になりましたでしょうか?
もし他にもご質問などありましたらいつでもお気軽にメール(24時間受付):info@takada1948.jpやお電話(平日9:00-17:00):073-487-1264でご相談くださいませ。

それでは失礼いたします。

高田耕造商店

テフロンまで洗える棕櫚(シュロ)たわしの用途いろいろ

たわしって固いものと思っていませんか?
それはきっとパームヤシの繊維を束ねたたわしです。棕櫚のたわしは柔らかくてコシが強い、やさしいたわし。
だから基本的には、どんな物にもご使用いただけます。
今回は「棕櫚たわしで洗える、もの・こと」として棕櫚たわしで洗える物についてや、各地のお客様や様々な方からお聞きした棕櫚たわしの意外な使い方まで、こちらでご紹介していきます。

ただ棕櫚たわしなどの荒物というのは、昔から庶民の日用品だったため詳細な記録というのはほとんど残っていません。そのためここに記した以外の私たちも知らない使い方というのがもっとたくさんあるでしょう。
もしここに記した使い方以外のたわしのご使用方法をご存じの方がいましたらぜひお聞かせください。

 

棕櫚たわしで洗える、もの・こと

【テフロン、ホーロー、ガラス、銅などの食器洗い】
繊維が柔らかいのにコシがある棕櫚たわしであれば、通常のパームタワシであれば傷つけてしまうテフロンのフライパンや琺瑯(ホーロー)製品などにも問題なくお使いいただけます。ご使用になる際は、しなる繊維で汚れを掻き出すように力を入れずにご使用ください。力いっぱい洗ってしまうと食器やたわし自身を傷つける恐れがあります。
【身体のマッサージ用。たわし健康法】
著名人にも愛好家がおられるタワシ健康法には、刺激の強いパーム繊維よりもコシの柔らかい棕櫚が適しています。特に和歌山の新鮮なシュロ皮を使用している紀州産棕櫚タワシはより柔らかく当たりが気持ち良いため体洗いに最もオススメ。愛好家の方には、よく使い込んで柔らかくなった棕櫚たわしで顔までマッサージされている方もおられるほどです。
物よりも繊細な人間の身体に使える棕櫚たわしだからこそ、どんな食器にもご使用いただけるというのは納得いただけるのではないでしょうか?
【根菜の皮むき、泥落とし】
大根、じゃがいも、ゴボウなどの根菜の泥落としや皮むきに。棕櫚の適度な弾力が栄養の詰まった外皮の下の部分を残したまま皮を削いでくれます。
【陶器、磁器】
伝統工芸品から現代作家の作品まで、素敵な陶器や磁器のうつわは日々の暮らしを楽しく働してくれます。
うつわに直接口をつける文化を持つ日本ならではの口当たりまで考えられている美しい湯呑み、茶碗は見ているだけでも楽しいものです。
そんな食卓を彩る陶器、磁器のうつわのお手入れにも棕櫚たわしは活躍してくれますよ。特に素焼きで作られたうつわは、日々の洗浄による摩擦によって刻々と艶、風合いが変化する様子を感じていただけます。
【南部鉄器】
鉄器は熱の伝わりが柔らかく徐々に火が通ります。そのため鉄器で作った料理はおいしく仕上がる優れものですが、金たわしなどで擦って傷がついてしまうなどお手入れに気をつける点がいくつかあります。
棕櫚たわしであれば湯洗いの際、表面を傷つけづらいので鉄器をより長く愛用するには棕櫚たわしがおすすめです。
【山葡萄などのかごバッグのお手入れ、艶出し】
山葡萄や藤、竹などで編まれたカゴは、数年間使い込まれると初めの頃にはなかった風合いがあらわれます。そんなかごバッグに棕櫚たわしで繊維にそって日々ブラッシングすれば、てろんとしたやわらかい艶がでてきます。
【伝統工芸士や調理士など各業界の職人たちの仕事に】
プロの調理師が使う洗浄道具に、江戸切子の製作工程にて、印染め職人の糊落としに、毛皮職人の革なめしにも,,,
普段の仕事や製造工程の一部に、たわしを使われている職人さんというのは意外におおく居られます。
職人というのは自分の技術や作品だけでなく使う道具にもとてもこだわりを持たれています。そんなプロの職人たちにも高田耕造商店の棕櫚たわしは愛用されています。
【靴の泥落とし】
【登山靴の雪落とし】
靴を脱ぐ習慣がない欧米では玄関先にたわし状の泥落としが活躍しています。毎日使うものだからか、亀やハリネズミなど動物をモチーフとしたユーモラスな製品を海外製品では発見できます。
同じように雪山登山の際、靴底についた雪を落とすためにたわしを携帯されている登山家も居られるそうです。
【備長炭のお手入れ】
高温で焼かれた備長炭にはとても細かな穴が開いています。そこへカルキなどの不純物が吸着してくると備長炭が持つ遠赤外線の効果が徐々に弱まってきます。そこで煮沸消毒後、たわしで擦ってあげるといくらか寿命が延びてくれます。同じ天然素材である棕櫚たわしであれば炭を傷つけることなく汚れを掻きだしてくれます。
【だんじりの山車洗い】
最も有名な岸和田のだんじり祭に使われる神輿(みこし)や山車(だし)。
その年の最初に使う前にまずは必ずタワシで埃や汚れを清めます。
【着物、シャツなどのシミ抜き】
【衣料品の手洗い】
繊維の一本一本がコシがあって柔らかい棕櫚であれば、手洗い表記の衣料品の洗濯にお使いいただけます。たわし型ではなくブラシ型の製品であれば、やさしく叩いてシミなどの汚れを落とすこともできます。

棕櫚たわしが苦手なもの

では逆に、棕櫚たわしを使うのに不向きな用途は何でしょう?

棕櫚たわしは素材の特性上、軽く力を入れずに繊維のコシで汚れを自然に掻き出すように使います。そのためフライパン裏にたまった頑固なコゲ落としや力いっぱい擦る必要のある物にはあまり向きません。
力を入れすぎて繊維にクセがついてしまうと(弾力があるので折れることは少ないでしょう)使うことができなくなるため、そういった用途の場合はなるべく毛先の短くて目が詰まった製品をお選びいただいたり、別の洗浄道具をご使用になることをおすすめしております。

以上、棕櫚たわしの様々な用途をご紹介してみました。
ご参考にください。

棕櫚たわしの使い方 -キッチン、お掃除用途-

棕櫚たわしの使い方

どこのご家庭にでもたわしが1つはあった時代と異なり、最近ではアクリルなどの化繊素材から高機能スポンジ、そして食器洗浄機まで多くの種類の洗浄道具、機器が発売されていますね。
そのため、たわしの使い方がわからない。とおっしゃる方も若い方を中心に増えてきています。

特に高田耕造商店で作っている棕櫚のたわしは、1960年代ごろには日本では衰退してしまった製品ですので、その柔らかさや品質に懐かしいと思われる方よりも、新鮮に映る方も多いようです。

そこで、よくいただくご質問の1つに
「棕櫚のたわしは洗剤をつけて洗っても大丈夫ですか?」
といったご質問です。

 

洗剤の使用について

bubble and squeaky clean
Creative Commons License photo credit: lisamurray

答えは、もちろん大丈夫です。
棕櫚たわしも洗剤をつけて洗っていただけます。

ただ、棕櫚の繊維は一本一本にしなやかでコシがあるので、食器表面に付いてる汚れをよく掻きだしてくれます。
ちょっとした汚れであれば、水だけで、力を入れずに(※綺麗に食器洗いをするポイントです)擦ってあげれば簡単に綺麗になりますよ。
洗剤を使わないので環境にもやさしい使い方にもなりますし、どれくらいきれいにできるか一度その目でお試しください。

もちろん気になる方や、カレーに使ったお鍋などガンコな油汚れなどには少し洗剤をつけて、同じ要領で力を入れずにサッサと洗ってあげればより簡単に汚れを落としてくれます。

 

漂白剤や塩素系洗浄剤など強い洗剤は?

こちらも使用することは可能です。
ただし棕櫚の繊維は天然素材のため、やはり強い洗浄剤の使用は本来持っている耐久性を損なうおそれがあります。
その点、ご理解の上ご使用いただければ問題なくお使いいただけます。

一般的なパームたわしに比べると棕櫚は水ハネが少ない分、衣服や素肌に洗浄液が付く量も少ないので使いやすいかも知れませんね。

 

お風呂場洗いなどその他お掃除での使い方

基本的には台所での洗浄と同じ使い方で構いません。
水やお湯だけ、または洗剤と共にお使いください。

ご使用の際は、繊維がうまく汚れを掻きだしてくれるので無理に力を入れずに軽く擦るような気持ちでお使いください。
そのほうがより簡単に汚れも落とせますし、繊維が折れてしまわないので長持ちしてお使いいただけます。