たわしのイラストいただきました

ご紹介が遅くなってしまったのですが、7/16(月)~24(火)の期間で、イラストレーターのしおたまこさんとクーさんによる、「 イラストと手ぬぐい 二人展 ~アツイ夏にはアツイ風呂~ 」というお風呂をテーマとした手ぬぐい展が御徒町2k540内にある日本百貨店様で開催されていました。
そのイベントの主催者のお一人、クーさんとは昨年行われた2k540夏祭りというお祭りで束子作り体験のワークショップに参加いただいたご縁で、私たちのたわしをずっと使っていただいていたのですが、今回その手ぬぐい展でなんと、たわしがイラストで登場しているとのことでした。

そんな話を聞くと、自分たちのたわしがイラストになっている所をぜひ見てみたくなり、イベント中でお忙しい所だったにも関わらずお願いして、たわしのイラストを見せていただくことができました。

こちらが今回の展示会で使用されたDMです。

たわし部分を拡大するとこちら。
体を洗っているダルマ親子の小ダルマがたわしでゴシゴシと体を洗っていました。ユーモラスでとっても可愛いイラストです。

ご紹介が会期中にできれば良かったのですが、せっかくなのでご紹介させていただきました。
手ぬぐいやクーさんのイラストが気になった方はぜひ2k540の日本百貨店様へ一度足をお運びください。

針ネズミの治療

先日ちょっとユニークなお電話をいただきました。
イギリス?かどこかの外国製で作られた、針ネズミの形をした靴の泥落としが、すり減ってしまったため修理ができないかとのご依頼でした。

輸入商品を扱う雑貨屋さんやガーデニングショップでたまに見かけるこのハリネズミくんですが、私たちの手元には無かったため修理できるかどうか不明でしたが一度その方より送ってもらうことにしました。

作りとしては、顔などの他のパーツは木や石などで作られていましたが、ちょうど針になる部分がたわしのような繊維(シュロよりもずっと固めの繊維)で作られているため、そこで靴についた泥をこすり落とせるようになっていました。
早速、社長の高田があれこれ試行錯誤しながら作ってみるとなんとか上手く修理できたようで、無事送り主さまの元へ返すことが出来ました。

その後その方より、シッポまでできて立派になって帰ってきたこと(元々はなかったそうですが職人の遊び心でつけてみました)。とても手ざわりが良くなって近所でも評判になったことなど、丁寧なメールとともに下のようなお写真までいただきました。

鎖につながれて本当のペットのように大切にしてもらっているようで、私たちもこんなに喜んでいただけると嬉しい限りです。

LEE 8月号にて しゅろたわしがご紹介いただきました


今月発売中のLEE 8月号の辺見えみりさんの記事にて、東京合羽橋にある釜浅商店様のご紹介と共に高田耕造商店の棕櫚束子も取り上げていただきました。

実は1,2ヶ月ほど前に弊社の高田が、商品を取り扱っていただいている釜浅商店様へお伺いする日にちょうど辺見えみりさんも取材でお店に来られていたそうで、ご挨拶も兼ねて自社製品のうつわにやさしいたわしを手渡しさせていただきました。
そんなこともあって今回の記事での南部鉄器のフライパン洗い用の手入れ道具として棕櫚たわしがご紹介いただけたそうです。
熊澤社長、辺見えみりさんはじめ関係者の皆様この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございました。

ただの日用品と伝統工芸品


「たわしとか箒って昔からあるし、職人さんの手作りで作られてる伝統工芸品なんですね」

あまり高田耕造商店のことをご存知でない方は、そう思っている方も多いかと思います。ですが、実は私たちは自分たちが作っている製品は歴史ある伝統工芸品としてではなく、ただの日用品であり続けたいと考えています。

伝統工芸品の中には、現代の生活でもぜひ取り入れたい素晴らしい物を作り続けている所がある一方、たわしや箒が普段づかいの日用品ではなく「伝統工芸品」として権威を持ってしまうと、作る側が考案された当時の文化、技術を残そうとするあまり現代の生活スタイルに合わせたものづくりをしなくなる可能性もあります。

産業が盛んだった当時は実用品として重宝されていたものでも、文化として保護されることでただその製品を守るだけになってしまえば、懐かしさを感じた人が購入するだけの趣味の品になってしまったり、もしくは美術品のようにとても高価になってしまい、気兼ねなく使うことができなくなってしまうため、いつしかその製品は消えてしまうでしょう。

棕櫚山で再び子供たちが遊び回れる日が訪れるまで

昨年の夏祭りでの出店時の様子。真剣にたわし作りをしている子供たち


それではいけません。私たち高田耕造商店の使命は、かつて棕櫚が生い茂っていた野上谷の山々を再生させ、自分の子供たちの世代にまで繋げていくことです。それがかつては代々、紀州野上谷の棕櫚の恵みで生きてきた私たちにとっての責任でもあります。

そのためには、自分たちが代々受け継いできた職人の技術をベースにしながらも、シュロ製品をご存じの方にはもちろん、若い世代の人たちにとっても肩肘張らずに上質な日用品として毎日使ってもらえるような、ものづくりを心がけなくてはいけません。

その意味では高田耕造商店の製品はいつまでも「ただの日用品」でありつづけたいと思います。

高田耕造商店の製品作りのモットー

私たちが製品を作る際、いつも心がけている考えがあります。

  • 昔から伝わってきた物の良さはそのままに、現代の新しい知識、技術を積極的に取り入れること
  • 自分たちが考える最も良い物を合理的な手段で作ること

もし手作業より機械で作るほうがいい物ができるなら迷いなく私たちは機械で作ることを選ぶでしょう。ただ最高の物を作ろうと考えるとギリギリの部分まで感覚で微調整ができる職人による手作業が最も良いと今は判断しているため、全ての工程を手作業で行なっているだけとも言えます。

「今までみんなやってきたからと言って同じ物を同じやり方で作りたくはない。
そんな風に色々考えてると仕事がおもろいやろ?(和歌山弁で”面白いだろ?”) 仕事は面白なかったらあかんねん。」

最後に高田耕造商店の代表であり職人である高田 英生の口癖にしている言葉で締めたいと思います。

安心への取り組み<産地表記>

先日撮影した棕櫚山を栽培している地域の風景。かつてこの辺り一帯は棕櫚の木の大産地だったそうです。


たわしに限らず、普段何気なく見ている商品が本当はどこの産地で、どのような方法で作られているのかといったことは現代ではその商品の機能性(食べ物なら味)、価格と同じくらいとても大切な事だと考えている方も多いかも知れませんね。

私たちが作るたわしや箒といった棕櫚製品は、どれも直接肌に触れたり、長い間お手元に置いていただくことが多い物ばかりです。そのため高田耕造商店では、できる限り日本国内の原料で、農薬・消毒薬など化学薬品を使わずに、日本の職人の手作業でしか作れないものを、その時考えられる最高の品質で、みなさんの元までお届けしています。
そうして安心して私たちのたわしや箒を使ってもらえるよう、今回は産地表記について私たちが行なっている取り組みをご紹介いたします。

 

高田耕造商店の考える国産製品とは

生産地、製造元の表記で書かれている日本産。生産工程の全てをその産地で行なっているという意味で使われているように思ってしまいますが、現状は残念ながら、工程のほとんどを人件費や原料の安い海外で済ませ、製品への包装といった最終工程だけを行えば生産地に日本産という表記をしても問題がありません。
そこで高田耕造商店では独自に、どなたでも安心して私たちの製品を購入していただけるよう下記に記載した項目に該当する製品のみ「国産」と「純国産」という2段階に分けて表記しています。

 
■"国産"製品
製品:やさしいたわしシリーズ、棕櫚箒など。

  1. シュロ繊維は海外からの輸入原料を使用。
  2. その他の原料については、できる限り生産地が追跡できる原料のみを使用し、海外製の原料の場合はその情報を取扱説明書やホームページ上にて公開
  3. 製造工程の全てを和歌山県の自社工場、または全国各地の職人に依頼し、日本国内で最初から最後まで行う。

■"純国産"製品
製品:紀州上谷産棕櫚束子。

  1. シュロ繊維は地元、和歌山県内で再生活動を試みている棕櫚山から採取した原料のみ使用
  2. その他の原料については、できる限り生産地が追跡できる原料のみを使用し、海外製の原料の場合はその情報を取扱説明書やホームページ上にて公開
  3. 製造工程の全てを和歌山県の自社工場、または全国各地の職人に依頼し、日本国内で最初から最後まで行う。

 
国産と純国産の違いは、原料まで全てを国産品を使っているかが異なり、その他製造に関してはどちらも全て自分たちの手により一つひとつ作り続けています。

原材料のシュロについては、国産の棕櫚繊維というのは数十年前に途絶えてしまった産業のため、現状は私たちが以前より再生を試みている棕櫚山から採れるわずかな棕櫚皮のみしか採取できません。棕櫚山の再生には20年は掛かると言われています。そのため品質も良く価格、供給が安定している中国産の原料は棕櫚製品づくりには現状欠かせないため、高田耕造商店では、国産品と、純国産品の2種類の表記に分けて販売しています。

この産地表記については今後、食料品では最近よく目にするようになったトレーサビリティ(追跡可能性)の考えを進めて、シュロを含む各原料の産地の公開や製造工程の紹介といった情報の公開も逐次行なっていこうと思います。