テフロンまで洗える棕櫚(シュロ)たわしの用途いろいろ

たわしって固いものと思っていませんか?
それはきっとパームヤシの繊維を束ねたたわしです。棕櫚のたわしは柔らかくてコシが強い、やさしいたわし。
だから基本的には、どんな物にもご使用いただけます。
今回は「棕櫚たわしで洗える、もの・こと」として棕櫚たわしで洗える物についてや、各地のお客様や様々な方からお聞きした棕櫚たわしの意外な使い方まで、こちらでご紹介していきます。

ただ棕櫚たわしなどの荒物というのは、昔から庶民の日用品だったため詳細な記録というのはほとんど残っていません。そのためここに記した以外の私たちも知らない使い方というのがもっとたくさんあるでしょう。
もしここに記した使い方以外のたわしのご使用方法をご存じの方がいましたらぜひお聞かせください。

 

棕櫚たわしで洗える、もの・こと

【テフロン、ホーロー、ガラス、銅などの食器洗い】
繊維が柔らかいのにコシがある棕櫚たわしであれば、通常のパームタワシであれば傷つけてしまうテフロンのフライパンや琺瑯(ホーロー)製品などにも問題なくお使いいただけます。ご使用になる際は、しなる繊維で汚れを掻き出すように力を入れずにご使用ください。力いっぱい洗ってしまうと食器やたわし自身を傷つける恐れがあります。
【身体のマッサージ用。たわし健康法】
著名人にも愛好家がおられるタワシ健康法には、刺激の強いパーム繊維よりもコシの柔らかい棕櫚が適しています。特に和歌山の新鮮なシュロ皮を使用している紀州産棕櫚タワシはより柔らかく当たりが気持ち良いため体洗いに最もオススメ。愛好家の方には、よく使い込んで柔らかくなった棕櫚たわしで顔までマッサージされている方もおられるほどです。
物よりも繊細な人間の身体に使える棕櫚たわしだからこそ、どんな食器にもご使用いただけるというのは納得いただけるのではないでしょうか?
【根菜の皮むき、泥落とし】
大根、じゃがいも、ゴボウなどの根菜の泥落としや皮むきに。棕櫚の適度な弾力が栄養の詰まった外皮の下の部分を残したまま皮を削いでくれます。
【陶器、磁器】
伝統工芸品から現代作家の作品まで、素敵な陶器や磁器のうつわは日々の暮らしを楽しく働してくれます。
うつわに直接口をつける文化を持つ日本ならではの口当たりまで考えられている美しい湯呑み、茶碗は見ているだけでも楽しいものです。
そんな食卓を彩る陶器、磁器のうつわのお手入れにも棕櫚たわしは活躍してくれますよ。特に素焼きで作られたうつわは、日々の洗浄による摩擦によって刻々と艶、風合いが変化する様子を感じていただけます。
【南部鉄器】
鉄器は熱の伝わりが柔らかく徐々に火が通ります。そのため鉄器で作った料理はおいしく仕上がる優れものですが、金たわしなどで擦って傷がついてしまうなどお手入れに気をつける点がいくつかあります。
棕櫚たわしであれば湯洗いの際、表面を傷つけづらいので鉄器をより長く愛用するには棕櫚たわしがおすすめです。
【山葡萄などのかごバッグのお手入れ、艶出し】
山葡萄や藤、竹などで編まれたカゴは、数年間使い込まれると初めの頃にはなかった風合いがあらわれます。そんなかごバッグに棕櫚たわしで繊維にそって日々ブラッシングすれば、てろんとしたやわらかい艶がでてきます。
【伝統工芸士や調理士など各業界の職人たちの仕事に】
プロの調理師が使う洗浄道具に、江戸切子の製作工程にて、印染め職人の糊落としに、毛皮職人の革なめしにも,,,
普段の仕事や製造工程の一部に、たわしを使われている職人さんというのは意外におおく居られます。
職人というのは自分の技術や作品だけでなく使う道具にもとてもこだわりを持たれています。そんなプロの職人たちにも高田耕造商店の棕櫚たわしは愛用されています。
【靴の泥落とし】
【登山靴の雪落とし】
靴を脱ぐ習慣がない欧米では玄関先にたわし状の泥落としが活躍しています。毎日使うものだからか、亀やハリネズミなど動物をモチーフとしたユーモラスな製品を海外製品では発見できます。
同じように雪山登山の際、靴底についた雪を落とすためにたわしを携帯されている登山家も居られるそうです。
【備長炭のお手入れ】
高温で焼かれた備長炭にはとても細かな穴が開いています。そこへカルキなどの不純物が吸着してくると備長炭が持つ遠赤外線の効果が徐々に弱まってきます。そこで煮沸消毒後、たわしで擦ってあげるといくらか寿命が延びてくれます。同じ天然素材である棕櫚たわしであれば炭を傷つけることなく汚れを掻きだしてくれます。
【だんじりの山車洗い】
最も有名な岸和田のだんじり祭に使われる神輿(みこし)や山車(だし)。
その年の最初に使う前にまずは必ずタワシで埃や汚れを清めます。
【着物、シャツなどのシミ抜き】
【衣料品の手洗い】
繊維の一本一本がコシがあって柔らかい棕櫚であれば、手洗い表記の衣料品の洗濯にお使いいただけます。たわし型ではなくブラシ型の製品であれば、やさしく叩いてシミなどの汚れを落とすこともできます。

棕櫚たわしが苦手なもの

では逆に、棕櫚たわしを使うのに不向きな用途は何でしょう?

棕櫚たわしは素材の特性上、軽く力を入れずに繊維のコシで汚れを自然に掻き出すように使います。そのためフライパン裏にたまった頑固なコゲ落としや力いっぱい擦る必要のある物にはあまり向きません。
力を入れすぎて繊維にクセがついてしまうと(弾力があるので折れることは少ないでしょう)使うことができなくなるため、そういった用途の場合はなるべく毛先の短くて目が詰まった製品をお選びいただいたり、別の洗浄道具をご使用になることをおすすめしております。

以上、棕櫚たわしの様々な用途をご紹介してみました。
ご参考にください。

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